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個別記事の管理2016-05-31 (Tue)
■リタイア
エイドに駆け寄って、水をもらう……が、気持ち悪い。
かろうじて、一口二口飲むけれど、お腹が気持ち悪すぎる。
机に手をついて下を向いて、それでも何か食べなければと思う。

エイドのボランティアの学生さんに、ありがとうと言って、うどんの器をもらう。
食べたくない……
無理やり2本ほど飲み込むけれど、それ以上はムリ。
ごめんなさいと言って、残りを捨てて諦める。

最後にかぶり水だけもらって、エイドを出る。
出がけに小学生三人がどこから来たんですかー?と声をかけてくれ、なごや―と大声で応えると頑張ってくださいと応援をくれる。

それを支えに進む。
残りの道は、前日に下見をしたからコースは分かっている。
残り10キロから、また上りが始まる。そこまでは平たん。でも、これが長いことも知っている。
もうずっと走ることが出来ない。歩きを交えながらも、キロ7分をギリギリ切るペースを維持する。息は上がっているし暑い。でも、ロクに汗が出ていない気がする。
明らかに脱水の状態。でも、どうにもならない。
ヘトヘトにながらも、頭の中は先に進むことだけ、残り何キロなのか、計算できなくなっている。

コースが左に折れる。
ああ、ようやくここまで来た。
ここから最後の上り。
知らなければ、ここからの風景で心が折れるというポイント。
分かっているから大丈夫……大丈夫、上れるよ……
頑張って、90キロのポイントを通過。
が、そこまで。

やはり、この坂は走れない。
分かっていたけど、キツイ。
あっさりと、キロ10分を越える。
残り1時間15分で10キロ。
この坂は1キロはあったから、9キロをキロ7分を切らないとダメか。
いや、まだだ。まだやれる。

必死に脚を動かして、脚に力を入れて上り切る。
平坦な道になって心底ほっとする。
でも、走り出そうとして、そのエネルギーがないことに気付いた。
前に走り出すも、数歩しか進めない。
もう一度繰り返しても、同じ。力が入らない。
ハンガーノック?

手元の補給食は、ワンセコンドはとうに飲んでしまっていて、残っているのは羊羹くらい。羊羹が食べれるなら、先のエイドでうどんを食べている。
残り20キロから飛ばしに飛ばしてきた。
普通なら走れる距離が、ここにきてついに止まってしまった。
時間とペースにじりじりしながら、一縷の望みでエイドを目指す。
エイドに何かあるかもしれない。

ようやく見えてきたテントに入って水をもらう。
何かないかと見渡しても、エネルギーになりそうなものがない。
梅干しなら何とかなるんじゃないかと、口にした。

が……

一気に気持ち悪さが出てきて、エイドの裏に回る。
そして、リバース。

二度吐いて、吐しゃ物を見て、悟った。


このまま走ることは出来ない。
歩くことなら出来るかもしれない。
でも、この先にも緩やかな坂があり、キロ15分の可能性も高い。

もう、走れない。
もう、間に合わない。
ゴールできない。


大丈夫ですか?と声をかけてくれたボランティアの方に

「リタイアします」

と、告げた。


93キロ。
13時間15分だった。


(あと1回だけ続く)


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Theme : マラソン大会 * Genre : スポーツ * Category : 野辺山ウルトラ2016
* Comment : (2) |

野辺山お疲れ様でした! * by ハマー
ブログ読みながら、毎回応援してました。

結果は知ってましたが、なんかグッとくるもんがありました。
上手いこと表現出来ませんが

お疲れ様でした!

Re: 野辺山お疲れ様でした! * by らぴ
> ハマーさん

コメントありがとうございます。
今回のレポは、出来るだけ自分の気持ちに忠実に書いたつもり。
思うところは今でも複雑です。

コメント







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