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個別記事の管理2016-05-27 (Fri)
■エイドからエイドへ
このエイドは、荷物預けのあるエイド。
到着時刻は10時10分くらい。予定では10時16分出発。
エイドは1分の計算でペース計算していたのですが、この荷物エイドのところだけは、15分としていました。遅れていたことを思えば、ここで挽回したいと考え、急いで準備。
使い切った補給食を入れ替え、シャツと帽子を取り換えて、靴下も。
靴下を履き替えたのは、去年の丹後で靴下を脱いだら楽になった経験から。今回も、それは正解でした。
そして、経口補水液をYURENIKUIにセット。
今回の補給作戦で、一番当たったと思うのは、この経口補水液。
結局、私も脱水で苦しむわけですが、このおかげでかなりマシだったのではと思ってます。
ワンセコンドは2本用意してまして、1本はその場で、もう1本を手持ちとして入れました。
その後、トイレが空いているのを発見して、用を足してエイドをのぞく。

正直、このあたりから食欲が減退してました。
でも、ここまでフルの距離を走っているのに補給が少ない。食べたものは、パンとかバナナやぶどうなどの果物とかもらいましたが、肝心のエネルギーのものが少ない。
パンひとつとおにぎり1個を手に持ってエイドを出ます。

誰だったかな。食べながら補給した方が時間が稼げると言っていたのは。
その通り、もぐもぐしながら、歩道を歩きます。

食べ終わってから、下りを走る。
この下り、結構急坂。
舗装ということもあり、脚に負担をかけないようにと注意しますが、もうブレーキを上手にかけられるほどの脚が残っておらず下るがまま。

日差しが急に暑くなってきたと感じます。
すでに標高1000mくらいは下がってきている。その時は分かりませんでしたが、100m下がると0.6℃ずつ気温が上がるらしい。つまり、6℃は上がっている。
しかも、時間はまだ10時半を回ったくらい。
隣を走るランナーさんに、まだ暑くなりますよねーと言いながら走る。

下り切った先は南相木村。
住宅街と田園が広がるのどかな山の中の町。
割と平坦な道が続き、他のランナーは走っていく。

けれど、私は走れない。
完全に脚が終わってしまっている。
前日に、リンさんかのべさんに、前半の下りで飛ばさない方がいいとアドバイスをもらっていた。分かっていたつもりで、下りは抑えたけど、上りで頑張り過ぎたツケが回ったか。単純に私の今の実力なのか。

こうなってしまっては、できることは一つだけ。
2本先の電柱まで走る、次の電柱までは休む。この繰り返し。
完全なウルトラ走法。でも、上りではあそこまで行けたー、じゃあ延長してあそこまでーという延長作戦が出来なくなってきていた。
ゆるい上り坂でも息が切れる。お腹が気持ち悪い。これは陀羅尼助を飲んだ方がいいと思って飲むものの、気持ち悪さはすぐには解消しない。

苦しみながらも走って、学校が見えてきた。
50キロのエイド小海中学校横公園。




テントの前には行列。何の行列かと思うと蕎麦の行列らしい。
行列は無視して、水をもらう。
飲んでみても、気持ち悪い。
どうする? このまま行くか?
いや、何かお腹に入れた方が良いだろう。
そう思って蕎麦の行列に並び、そばをいただく。



これはたくさんだよ~と威勢よくエイドのおばちゃんに渡されるけれど、いや少なくてもいい…とは言い出せずw
ちょうど、四阿のようなベンチがあったので、そこに座り込んでいただく。

ああ、座ってしまった~。なんて快適なんだろうと、そばをもらう。
お腹の調子は悪いけれど、そばはするすると入った。
その時は味をかみしめる余裕はなかったけれど、後にここのエイドの蕎麦は並んでも食べる価値があるものだと聞いた。だって、その場で打っているんだもの。



調子よかったら、もっと食べてたのにな。
食べてすぐにフラフラと立ち上がる。ちょうどその時、さかおRさんの姿を見つけ、調子どうと聞いたら、ニコニコしながらダメです~とか言いなさる。私の方がダメなんだけど。


■走れないランナー
おにぎりを見つけたので、またそれだけもらってエイドを出発するものの、おにぎりを食べたいとどうしても思えない。無理に二口、三口食べたけれど、それ以上はどうしても食べられない。
仕方なく、食べかけのおにぎりを持ったまま進む。

が……走れない。
あそこまで走る……
できない。

エイドに入るまでは出来ていた電柱作戦が、出来ないほど消耗していた。
ぶっつりと何かが切れてしまっていた。

40~50キロの間で、相当無理をしてしまった。
お腹がむかむかして、腹に力が入らない。こうなってしまうと走れない。
とぼとぼと歩くしかなく、それでも最初はキロ9分でも歩こうと思って早足で進むけれど、それも辛くなる。

そんな自分を後ろからランナーがどんどんと抜いて行く。
さっきまで、自分の周囲にいたランナーは先に行ってしまい、完全に遅れてしまった。
このままでは、想定ペースなんて守れない。
まだ、半分。半分なのに走れない。
走れなければ、これで終わり……

暑さと脚の重たさと、お腹の苦しさ。
視界が狭まり、何をしているのか分からなくなる。
歩くとやたらと距離が長く感じる。
手首の時計が震えても、たった2キロしか進んでいない。
次のエイドまでは、どのくらい?
このまま歩いていたら絶対にゴールできない。
リタイア……?
いや、半分しか来て無い。
でも、残り50キロなんて到底無理。

じわじわとした上りが出てきて益々辛くなってくる。
ゼーゼーと息を切らしながら、手の中のおにぎりが邪魔だと思う。
暑さでじっとりとした汗が気持ち悪い。

どこまで行けばいいいんだ……
焦りが諦めに。疲れが精神に。何倍も荷重をかける。


坂の途中に現れたエイド直前の自動販売機。
躊躇なく財布を出す。
何か飲めるのはないかとネクターを押す。
一気に全部飲み干す。

エイドには寄る気にはなれない。
寄ってしまったら、リタイア宣言してしまいそうだ。

反対車線からランナーが下りてくる。
ああそうか。ここはスライド区間だっけ。
ぼんやりと考えながら、反対側のランナーの元気の良さを恨めしく思う。

もう自分があんな風に走れることはない。
唐突に、そう悟った。

(続く)


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Theme : マラソン大会 * Genre : スポーツ * Category : 野辺山ウルトラ2016
* Comment : (2) |

* by しょうじ
うーーーん
読んでると、辛さがしっかり伝わってきて
すんごい大変さが分かります。。。
やっぱり、高低差ってかなりダメージデカイんですね。
なんか、自分も心配になってきたΣ(・∀・;)。

Re: タイトルなし * by らぴ
> しょうじさん

大丈夫。ウルトラに復活はあります。
レポの終わりで振り返りをするつもりですが、歩いてしまったのは諦めてしまった部分が大きかったと思います。
走れなくなったとしても走るまでの休息と思えれば、ここまで辛い思いをしなかっただろうと思います。
しょうじさんの場合は、下りで故障しないことの方が重要だと思いますよ。

コメント







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